【読書LOG】ゾウの時間ネズミの時間~サイズの生物学

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先日我が家のうさぎが1歳の誕生日を迎えました。うさぎは最初の1年は特に早く成熟するらしいので、人間に換算するともう「20歳」だそうです。

平均したうさぎの寿命は約6~8年・・・と言われています。そう考えると、うさぎは命が短くてかわいそうだな、なんて悲しい気持ちになっていました。特にハムスターやリス等は、その動きの細かさや素早さにとても特徴があり、さらにうさぎよりも寿命が短い動物です。

どうしてこんな風に、動物によって寿命が違うんだろう、特に小動物の寿命は「はかない」よなぁと・・・。種類によって寿命が異なる「動物の時間の感覚」について知りたくなりました。

ゾウの時間 ネズミの時間

動物の種類による、「寿命」の違いと「時間感覚」の違い・・・その疑問をとても詳しく解説してくれる本があります。1992年初版のベストセラー「ゾウの時間ネズミの時間」です。

この本によると、動物の時間感覚は体重の1/4乗に比例すると書かれてあります。

すなわち、体重が16倍になると、時間間隔は2倍になる・・・ということです。体が大きくなればなるほど時間間隔は緩やかに伸びていくのです。

哺乳類の「心拍数一定の法則」

うさぎは鼻をぴくぴくさせて呼吸をします。起きて活動しているときは1秒間にだいたい1~2回、興奮しているときはもっと高速になります。そしてうさぎの心拍数は文献によるとだいたい150~300回/分だそうです。深く1回呼吸している間に心拍数は4回・・・が哺乳類の平均だそうです。

本によると、「哺乳類はどんな動物であれ一生の間に心臓は20億回打つという計算になる。と書かれています。そうすると、総じてゾウのような大きな動物の時間はゆったりと流れ、ネズミのように小さな動物は動きも速く短く生きるということです。

体の大きさと時間間隔は緩やかに比例し、一生のうちの心臓の鼓動は20億回。。

すなわちゾウであれ、ネズミであれ一生を生き切った感覚は、あまり変わらない・・・ということなのです!

時には例外も・・・?

本の中のものではありませんが、調べている中で著者へのインタビュー記事を見つけました。

人間の寿命はもはや100年なんだけど・・・という例外はどうなるか?・・・気になります。それについてはやはり「医学」等が関係しているとのこと。象にも「入れ歯」があったらあと何十年も生きる・・・とおっしゃっていました。

また、独特な例外としては「ナマケモノ」とか「カメ」でしょうか。体のサイズはゾウほど大きくはないけれど、「ゆったり」と生きていますね。

生物学者である著者のあとがきに感動

動物の大きさによって、時間間隔が異なる・・・ということはきっと、我が家の小さな「うさぎ」の世界観は人間のそれとは全く違うものなのでしょうね。

ハムスターやうさぎを「すぐに寿命が来てしまうなんてかわいそう」と思っていたけれど、案外他の動物と同じように精一杯生き切っているんだな、と・・・少しホッとしました。

私たちはたまたま人間として生まれてきたから、それがすべての基準だと考えているだけなのです。著者の「あとがき」がとても優しくて感動しました。

 

 

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